
アディダスのアイコニックなスニーカーモデルのひとつであるスーパースター
長らく履いていなかったけど、久しぶりに履きたい気分。
最近は「サンバ」などサッカー系のスニーカーを手にする機会が多かったので、その反動かもしれない。
スーパースターは1969年に誕生したバスケットボールシューズ。
バスケットボールといえばアメリカ。アディダスはドイツ。
1960年代ヨーロッパでは成功を収めていたアディダス。一方アメリカ市場では苦戦が続いていました。
今では考えられないですが、当時バスケットボールシューズはキャンバス素材が主流で、機能的に様々な問題点がありました。
そこにアディダスが一石を投じたのは、当時のバスケットボールシューズが抱えていた様々な問題を改善したオールレザーの一足、それがスーパースター。

特徴的なデザインはつま先の「シェルトゥ」
その名の通りつま先に装着された貝殻状のパーツのこと
シェルトゥは単なるデザインではなく、試合中にダメージを受けやすいつま先を保護するためのデザイン。
スーパースターを筆頭に当時アディダスが作ったバスケットボールシューズは画期的で、1970年代のNBA選手の70%が自費でアディダスのシューズを購入していたそうです。
スーパースターを愛用していた一人、カリーム・アブドゥル=ジャバー。マイケル・ジョーダンらと並んで「世界で最も偉大なバスケットボール選手」の一人に数えられるNBAプレーヤー。
彼への憧れからスーパースターを街で履く人が増え、そこからストリートカルチャーとの融合を経て広く愛されるスニーカーとなっていきました。

シェルトゥ、スリーストライプス、月桂樹の冠をモチーフにしたトレフォイルロゴ、デザインの秀逸さもさることながらシルエットもきれいで、ホワイトボディーも相まってどんなコーディネートにも合わせやすい汎用性の高いスーパースター。
このデザインバランスは唯一無二だと思う。
細かい話ですが、スーパースターにもいろいろと種類が存在します。
今回選んだのは「スーパースター82」
82とあるように1982年当時のスーパースターを再現したモデルで、通常よりやや細身のシルエットに厚みのあるレザーを使用していて高級感がありながらもクラシックな佇まい。
中でも個人的にスーパースター82の推しポイントは二つあります。
一つは特徴的なデザインであるシェルトゥの違い。82は色味も細かな模様も異なり、クラシックな表情に仕上がっています。
もう一つがソールのカラーがクリームがかったカラーでヴィンテージ感があります。
そんなこと?と思われるかもしれませんが、この二つは履いた時の表情に圧倒的な違いがあります。
ヴィンテージライクなカラーリングはスニーカーの表情を豊かにし、使用を重ねることで生まれる馴染んだ雰囲気があります。
なかなか難しいですが、通常モデルと履き比べてもらえるときっと共感してもらえると思います。
その他にもステッチも違ったり、スリーストライプスの間のベンチレーションホールの大きさが違ったり。
気づかれないところの細部にまでこだわりが詰まっています。


なんてったってスーパースター。
キラキラな名前に負けない世代を超えて愛される名品です。
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