久しぶりにスニーカーのご紹介。本日ご紹介するのはアディダスのスタンスミス。
真っ白でシンプルなスニーカーは特別なもの。どんなスタイリングにもコーディネートできるんじゃないかなと思っています。
それ故にみなさんも何かしら一足はお持ちではないでしょうか。
ミディウミでは白いスニーカーの定番アイテムとしてSPRING COURT / G2を長らくお取り扱いをしていて、新しく白いスニーカーをご提案するのは今回が初めてです。
アメリカのテニスプレーヤー スタン・スミス(スタンレー・ロジャー・スミス)の名前がモデル名の由来。
シュータンのポートレートがご本人です。
デザインが最小限に抑えられた表情は、ミニマルかつクリーン。この表情がスタイルを選ばない万能選手としてスタンスミスが不朽の名作と呼ばれる所以であります。
ちなみに「世界で最も売れたスニーカー」としてギネス記録もお持ちだとか。
このミニマルなデザイン、実は意外な経緯から生まれます。
スタンスミスはアディダスのスニーカー。アディダスと言えば思い浮かぶのが、三つ葉の「トレフォイルロゴ」と「スリーストライプ」ではないでしょうか。
トレフォイルロゴはヒールにありますが、象徴的なスリーストライプはありません。
それだけのことと思われるかもしれませんが、1971年の誕生当初はブランドの象徴でもあるスリーストライプのないデザインは衝撃的であったそうです。
では、なぜスリーストライプのないデザインとなったのか。
スタンスミスはテニス用のシューズ。当時のテニスは他のスポーツと比較してユニフォームのルールが厳しく、シューズは白い革の無地のシューズであることが決められていました。そのためスリーストライプはデザインとして配置されることはありませんでした。
(ちなみにミディウミで定番のスニーカーSPRING COURT / G2もテニスシューズがルーツ)
しかしアディダスはデザインを諦めず、機能面で通気性を高めるために必要な通気穴・パーフォレーションを三列の直線状に配置することでスリーストライプを表現することと、機能的デザインの両方を成し得ました。
スタンスミスといえばヒールのカラーはグリーンやネイビー。といったイメージが強いですが、今回選んだのはグレー。
ヒール、シュータン共にグレーになっていて、よりコーディネートに馴染みやすい配色。
気付きにくいのですが、ソールは少し日焼けをしたような柔らかなクリームカラー。
ホワイト×グレーの洗練されたイメージにヴィンテージ風のソールが、いい塩梅にカジュアルのエッセンスを加えてくれています。
絶妙なカラーバランス、ミニマルなデザイン。これはどんなコーディネートにも組み込める鉄壁の守備範囲を誇る一足に間違いないでしょう。
デザインもさることながら、今回このスタンススミスを選んだ理由がもう一つあります。
それは使用している素材です。
スタンスミスには色んな種類がありますが、今回選んだモデルはアッパーに50%のリサイクル素材Primegreen(プライムグリーン)が使用されています。
Primegreenとは工場で新しく作られたバージンポリエステルを一切使用していないポリエステル素材。
アディダスはスニーカー業界では真っ先にSDGs、サスティナブルに取り組んだブランドでもあります。
スタンスミスには本革を使用したモデルもあります。もちろん本革には本革の良さはあります。
しかし、合成皮革には合成皮革の良さがあります。
単純に見た目というところで言うと、合成皮革としての完成度が高く表面には細かなシボ感があり、本革のような表情。
もう一つの利点、イージーケア。汚れに強く、耐水性もあるので雨の日にも履くことができます。アッパーが汚れたら気になる箇所を水洗いもできます。
これからのシーズンはスタイリングが重くなりがち。足元を軽くすることでコーディネートに抜け感が出ます。
長々となりましたが、持っていると自然と出番の多い一足になると思います。
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