
本日ご紹介するブランド、SMITH’ S AMERICAN
SMITH’ S AMERICANは1906年ブルックリンで生まれの所謂ワークウエアブランド。
創業当初は建設ラッシュもあり、オーバーオールやペインターパンツなどのワークウエアの需要が高く、SMITH’ S AMERICANは丈夫で着心地がよく、それでいてどこか都会的でエレガントな雰囲気を持つワークウェアとして人気がありました。
このブランドが面白いところは、1970年代に入るとワークウエアとしてのペインターパンツをカラフルに製品染めをしたことです。
今では既製品を製品染めすることは珍しいことではありませんが、70年代にワークウエアをそのままカラフルに製品染めするという発想は画期的なものでした。(もともとはフランスのセレクトショップオーナーの発案らしい)
この製品染めされたペインターパンツはヨーロッパ、アメリカでファッションアイテムとして広がっていきました。

1970年代はアイビーファッションが最盛期を迎える直前。トラッドの系譜で知性と品格に、少しのスパイス的なアイビーの発想は、MidiUmiのルーツとも似ている。そんな背景を考えるとどうしてもワクワクする。
1970年代はヒッピー、ディスコのトレンドもあった。自由と自己表現の時代にSMITH’ S AMERICANのカラーペインターパンツはマッチしていたんだろう。
ある人はカジュアルに足し算として、ある人は外しの引き算としてカラーペインターパンツを楽しんでいたに違いない。

SMITH’ S AMERICANでは、今も変わらないクラシックなアイテムもあれば、ブランドの持つヒストリーやアイデンティティを引き継ぎながら、ワークウエアのエッセンスを持つデイリーウエアもあります。

こちらのパンツで使用している生地はコードレーン。
コードレーンは縦方向の細かい畝が特徴の平織り綿織物。
サラッとした肌触りで肌に密着せず、清涼感と耐久性に優れているので春夏にもってこいな生地。さらに製品染めしているので、奥行きのある色合いでありながらナチュラルな風合いとなっています。
ディテールはペインターパンツを踏襲しながら、シルエットはテーパードシルエットでどこか品のある仕上がり。
ワークウエアをベースにしながらも清涼感のある生地使い、バランスのとりやすいシルエット。オリジナルのデザインとデイリーウエアとしての味付けが絶妙な塩梅のパンツです。




もう一つは今も変わらぬMade in USAモデル
SMITH'S AMERICANを語るうえでは欠かせないアイテム。1970年代~1990年代にかけて実際に生産していたアメリカの工場で、当時と同じファブリックを用いて、当時と変わらないクオリティで作られています。
SMITH'S AMERICANの特徴であるクロスベルトループ、カラーステッチ、トリコロールのブランドネームタグなどは今でも受け継がれています。
未洗いのリジット状態ですので洗濯すると1%~3%の縮みがでます。
履くほど洗うほどに体に馴染み、少し武骨ではありますが経年変化を楽しめるペインターパンツです。


シャツやジャケットなどトラッドなアイテムとの「外し」の組み合わせはいかがでしょうか。他にもコットンニットとかを合わせるのも何だか良さそう。
ワークウエアを使ってアンバランスを考えるのも案外と楽しいもです。